トレーニー制度の課題

〜イギリス赴任日記〜

1998年11月24日


イギリス赴任から11ヶ月半が過ぎた頃の非常に短い日記

日記原文-----------------------------------


1998/11/24 「トレーニー制度の課題」

Now I have some trouble in our division.

It’s regarding to the relationship between employee and trainee. Our division has two trainees at the moment. They came to here this April. Initially they started to work with some motivation and hope because Our Managing director think the trainee as the employee. But in real world it’s not. Basically he said that but his attitude is not like that. Two trainees was going to feel it from him and meantime they was going to be disappointed. And they could not keep their motivation.

Now I don’t know how to deal with them. In addition one of them is older than me. It was more difficult for me to work with them.

I don’t know how I should do at the moment but it is not easy to solve this immediately.


ここまで-----------------------------------

『その当時を振り返り』

会社にはトレーニー制度というものがあり、会社の命令で海外に行く赴任とは異なり、自分の成長目的で自主的に社員が手を挙げ、海外法人などに短期出張する仕組みをトレーニー制度と呼んでいた。

トレーニーとは、本来は研修生であるべきだが、実態は現地法人の人員不足も相まって赴任者と同じ仕事をする。しかし、短期出張扱いであるため赴任手当などが出ず、赴任者と比較すると待遇に大きな差がある状況だった。そんな社員同士が同じ職場で机を並べて仕事をしているのだから愚痴の一つも出る訳です。私の場合は、同じアパートにトレーニー制度で来た方が住んでいたのでよく覚えているし、話しを聞いていたのでその思いはよく分かった方だろう。

日記の中では上司を攻めているが、会社全体の問題であるため上司ではどうすることもできなかっただろう。また、会社の研修とはいえOJTスタイルになることはトレーニー本人が分かっていたのではという言い方もあるかもしれない。


しかし、環境に恵まれている、恵まれていないと感じるのは一時の感情であり、重要なことは、どんな環境にいようともそのときにできることを精一杯やり、自分の将来に繋げる努力を怠らない事だと思います。
その当時トレーニーで来られていた方々の今にも繋がっていると確信します。